当日は生放送でした。
後に手に入ったパンフレット
府立に落ちてあったチラシ
富山選手のサイン

1977年9月7日、当時大学生だった自分は、授業の帰り
難波の大阪府立体育会館へ向かっていた。
その日は、国際プロレスの興行があり、早めに行って
レスラーを見るためだった。

府立(体育会館)の斜め向かい「ホテル南海」の前を通った時
一般人とは明らかに違う男たちの集団を見た。
その中の一人がキックボクシング東洋ウェルター級チャンピオン
富山勝治(とみやま かつじ)だった。

背は、それほど高くはないものの目の鋭さは、
今まで見たことのないものだった。
サインをもらおうと思ったが、あいにく色紙もない
失礼かとは思ったが仕方なく「経営管理」の
ノートの表紙の裏にサインをしてもらおうと思った。

「すみません、これにサインお願いします。」と
恐る恐る言う自分に富山は、黙ってサインをしてくれた。

「すごい!富山のサインがもらえる」
プロレスを見に来てまったく関係のない
富山に会えてサインをもらえる・・・・」
こんな事は考えもしなかった。

サインをしている最中、富山選手は同じジムの後輩
日本ライト級二位の千葉昌要に
「おい!千葉!タクシーを捕まえろ!」と言う。
「怖っ!」体育系に関わった事のない自分には
怖い言葉だった、「やっぱり厳しいんやなぁ〜」
こっちが緊張した。

通行人が「あっ!富山や!」と言う
当時は、一世を風靡していた選手で
男ならほとんどが富山を知っていた。

なかなか捕まらないタクシーに富山は
「千葉!何やってんだ!早く捕まえろ!」と、言うと
僕に「お名前は?」と聞いた
「○○○○です」恐る恐る答える自分に
名前まで入れてくれた。
それが右のサインです。

「はい!」とサインをくれた富山選手
黙って自分を見て握手してくれた。
大きな力強い手だった。

そして、国際プロレスを見るため府立に入ると
まだ昨日のキックの清掃がされておらず
床に一枚のチラシが落ちていました。
それが右のチラシです。
タクシーを捕まえるよう富山にせかされていたのが
千葉選手だとこれでわかったのです。

あれから30年
のちに渋谷でスパゲッティ屋をやっているとのことで
一度行ったのですが、富山さんには
会えず残念な思いでした。

ネットを検索しても富山選手の情報が少ないんですね。
今はどうされているんでしょうか?





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キックボクサー 富山勝治(とみやま かつじ)
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